東京よりも満月が大きいのはなぜだろう。
いや、月への距離はこの町でも東京でも変わらない。この町の空気が澄んでいて月が明るいから、大きく感じるだけだと思う。人間だって、輝いているヤツは大きく見える。もちろん、人間も月も、自ら光を放つことなんてできないから、太陽の光とか、そいつに向けられる羨望の眼差しを反射しているだけに過ぎないんだろうけど。
「大切なのは、四の付く日に監視地帯を踏んづけないことさ」・・・マグロが獲れる北の港町で出会った謎の取締官の言葉で、会社を辞めて東京から離れた小さな漁村で漁師になった主人公は、穏やかに巻き起こる小さな事件に翻弄されていく。
全338ページ
【著者紹介】
ペンネーム・但馬航人(たじまわたる) ・寄本好則 Twitter @yori_sancha
月刊チャージャーの人気連載「業界別覆面座談会」など
雑誌やWEBで原稿を書き、多岐にわたる取材で日本全国への旅を重ねてきたフリーライター。作品のエッセンスでもある漁業や農業、職人、エネルギー関連などはライフワーク的なテーマでもある。
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